発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3812.地声を高い音まで伸ばしたいがどうすればよいか。(7)

A.私自身は自分のレッスンでは、地声で高い音まで歌うのは無理と言っています。というのも、地声は声帯がきちんと閉じないまま喉頭に負担がかかった状態で歌う発声なので、ある一定の音まで行くと喉が負担に耐えられなくなり、裏声で歌う(ぬく)しかなくなります。それ以上高音も地声で歌えないことはないですが、その所謂「ヴォイス・チェンジ」の音から更にシャウトするか、喉に負担がかかった状態の所謂喉声のまま歌い続けるしかなくなります。どちらにしても地声で歌うのは喉によくないので、声楽的な発声をマスターする方がベターです。そうして、基本的な声ができた後、表現として硬い声を作ったり、イタリア語でいうところのParlandoまたはParlato(話すように)をすることで、地声に聞こえるような声を作り出すことができます。また1番その声を活かせるのはミュージカルの世界だと思います。(♯Θ)