Ａ．喉頭にはさまざま筋肉があり、とくに重要なのは喉頭の前と後ろのそれぞれの筋肉です。前の筋肉は喉頭を前に傾け、声帯を伸ばし、とくに高音で大きな役割を果たします。後ろの筋肉は、後ろに引っ張りまた高音のアクートのときに収縮する筋肉です。しかし、こう記述したものの、あまり考えるのはよしたほうがよさそうです。喉や喉周辺の筋肉に物理的な力込めたってしょうがありません。それは喉のすべてのトラブルの元になるだけです。そうした喉頭の操作をどうやるかは別の話題にまわし、ほかにもっと大事なこと、喉に力がこもってるかどうかのチェックについて述べます。それは意外なものですが、実に単純なことです。それは、声に表情が現れていないときは喉に力が入ってる、ということです。ドラマティックな表情が声に現れるには、喉に力が入ってたら到底不可能です。筋力ではなく表現力で歌いましょう。（♭∀）
