発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3956. 痙攣性発声障害とは、どのような病気でしょうか。

A.突然のどがつまったようになって声が出にくくなる、耳鼻咽喉科にいって調べてもらっても異常は見つからない、精神安定剤を処方されても、いっこうに改善されない、このような症状が続いたら、けいれん性発声障害の可能性があります。20代から30代の女性が中心で高校生にも発症することもあるようです。販売職やテレホンオペレーター、アナウンサーなど声を使う仕事の人が多い良いです。声を失う苦しみが周囲から理解されず人知れず悩んでいたりすると思います。心因性や機能性の発声障害と誤診されるなど、診断までに年数のかかる場合が多く注意を要することもあるようです。けいれん性発声障害の症状は、声帯の筋肉が、本人の意志に反して過度に収縮してしまうため、声帯が閉まって声が出なくなる状態です。声のとぎれだけでなく、のどの締め付けられるような感じ、息苦しさ、声のふるえなどを伴います。しかし、何が原因で脳が声帯に「閉まれ」という指令をだしてしまうのかは、まだ解明されていません。錐体外路系という筋肉の自発運動に関係した神経系の障害であると考えられていますが、実際はまだまだ詳しく解明していないのが現状のようです。少しでも気になるようでしたら、トレーナーに相談しましょう。(♭∀)