A.人によってコツをつかむ手段は様々だと思います。ただ、共通するのは、理論ではなく、体感でつかむものです。
ヒントをいくつか上げます。
人間は自然に腹式発声を行っています。
例えば、大声で笑っている場合です。丹田と呼ばれる臍下3寸辺りの下っ腹が小刻みに震え、上半身や喉元が緩んで大声を上げているでしょう。
また、くしゃみをしてる際のボディーもしかり。くしゃみは、鼻の中の異物を取り除くためにものすごい勢いで息を吐き出します。その為声門を傷つけないように、横隔膜を柔軟に使って空気のクッション代わりに使うそうです。もちろん喉元も緩んでます。
その他、泣いたり、驚いたり、納得したり、人間が本能的に声を出す時は腹式発声になるそうです。そういった際のボディーの状態を思い出してコツをつかむのも一つだと思います。
発声練習と身構えると、かえって上半身が硬くなる場合が多く、いろいろな体勢をもって、上半身や喉元がリラックスする状態を探してください。上半身や喉元が緩んでいないと、せっかく腹式の力の入れ所を理解していても連動しなくなってしまうので。逆にいうと、上半身や喉元が緩んでいると、腹式の力の入れど頃を理解しやすいのです。腹式発声は、「下半身」「声帯」「共鳴部分」の3点の連動がないとコツがつかめません。日々是精進です。(♭Д)