A.共鳴についての練習方法で、最も有効に感じるのは『ハミング』の練習です。それも、とても小さな声でいいので柔らかく声帯を当てるような感覚で歌います。そのとき、決して息を多く流したり、力んだりしない事。大きな声もいりません。そして、小鼻の周りなどを意識してハミングします。小鼻の周りが響き始めてきたら、目の周りや頬骨、額、首の後ろ、背骨のあたりというように、声の響きの共鳴する場所を広げていきます。
この方法は、体感するのにとても時間もかかるし、大雑把にやったりするとまったく意味がないものになってしまうくらい繊細な作業ですが、本当に大切な学習方法です。自分の身体に、すごく執着しなきゃいけませんが、それが楽器作りの根本です。
私は、戦前生まれのドイツ人のおじいちゃん先生に、この作業をやれ!と、20代の前半2年間ずっと言われました。そればっかり1時間くらいのレッスンも受けたことがありますが・・・。(苦笑)
でも、今でもこの方法が声(楽器)作りの根本だと確信しています。 自分の身体と向き合うような練習ですが、私も今でも悩みながら続けています。ぜひ、お試しあれ!(♯Δ)