A.身体の使い方がわからない方は、日常の生活の中から、身体をつかって声を出すことを見出してみるといいかもしれません。思い切り笑ったり、遠くの誰かを呼んでみたりしてみます。すると、どこかが開いて、当たっている感じがするかもしれません。共鳴させる発声は、見た目でもわかります。ボーっとした顔で歌っていれば、それまでの声ですし、しっかり目を見開いて、身体が開いているように見える方の声は、共鳴しています。鏡を見ながら、まずは見た目が、身体を使えているか、ということを意識して練習してみるとよいです。力みすぎてしまう方は、身体が硬くなっていますから、充分な共鳴が得られません。ずっと同じ姿勢で歌うのではなく、時々、脱力して、身体を緩めて練習することが大事です。口を開けすぎる方、これも、共鳴するようでいて、喉声のになる可能性が高いです。見た目は、あまり口が開いていませんが、中がしっかりと開いているということ、これが共鳴の基本です。軟口蓋が高くなっていると、正しい位置に共鳴して、声が前に飛びます。口の中に卵や、ゴムボールが入っているのをイメージしながら歌うと、共鳴します。共鳴においても、一日でできるものではありません。自分の声が、どこに当たっているかを感じながら練習するのもよいでしょう。(♯Ω)