発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4553.トレーナー自身の訓練法について教えてください。(1)~(5)

A.声については、今でも、ハミングと8個のポイントは、必ずウォーミングアップで使うようにしています。
身体については、なるべく頻繁にストレッチをするように心がけてはいますが、ひと月に2~15回くらい、身体の疲れ具合に合わせて、ヨガを気ままにおこなっています。30才のときに、一年ほど実施したウェイトトレーニング(オペラ歌手にふさわしい体格に近づけようと)のおかげで得た体型を、脂肪のかたまりにしないために、器具を使わないトレーニングも続けています。いずれも、強くて柔らかな筋肉と身体は、より良い・より楽な発声のためには、プラスになるだろうと思い、取り組んでいます。
声の自主トレに関しては、以前は、歌う仕事しかしていなかったので、ほとんど毎日仕事で歌わされ、歌い過ぎることのほうが多く、声を休めることが主でした。自主トレのできない日も、ハミングとウォーミングアップは、ほとんど必ず実施するようにしています。 (♭Ξ)

A.基本的に生徒さんと同じメニュを行っています。いまだにコンコーネ、パノフカ、ヴァッカイなども、メニュの一つとしてとり入れています。出ている声そのものよりもフォームを気にしているほうが多いかもしれません。自分の師匠に言われ、よいといわれた声を目指しますが、顎を引いたり、舌の位置などを気にして勉強しています。
また中低音とパッサッジョの音域を多くトレーニングすることが多いです。このパッサッジョがうまくいくと大抵の音域はうまくいくからです。 (♭Σ)

A.ストレッチをしたり、発声に時間をかけたりしています。歌をたくさん歌うよりも、基礎である発声に時間をかけて練習することで、歌が上達します。体が楽器なので、声を出す前に体をほぐしておくことが大事です。
特に、歌う時に使う部分は、やわらかくなっていることが大事です。肩、首、肩甲骨、腰、などを重点的に、ほぐします。ゆっくり、大きく、首、肩、腰をまわしてみるとよいと思います。また、顔の筋肉もほぐすことが大事です。ゆっくり、顔のパーツを中心に集めてみたり、外側に開いてみたりするとよいと思います。
体がある程度ほぐれてきたら、声を出します。具体的には、大きな声を出す発声よりも、ピアニシモで、練習することが大事です。まずは、ハミングからはじめ、ウでピアニシモのロングトーン、だんだんに音階をつけていきます。
そして、スタッカートなどで音域を広げて練習しています。その時に、軟口蓋は上がっているか、お腹から声が出ているか、意識しながら練習します。腹式呼吸の強化は、先ず腕を上にあげながら、息を鼻から吸い、腕を下ろしながら、ゆっくり、口から息を吐きます。すると、お腹に緊張感が出てきますので、それを意識しながら歌ってみるとよいと思います。 (♯Ω)

A.その日のコンディションに合わせて、呼吸法は意識して訓練します。特に体調が優れない日や、声の調子が悪い時は、たいてい息が浅くなりがちです。ですから、呼吸を整える器具を使う時もありますし、念入りに腹式呼吸をします。その時に心がけることは、息が自然に吐けているかどうか、リラックスして息が自然に身体に入っていくか体感できるまで時間をかけてやります。
口から息を吐いて、鼻から吸う。身体の後ろ側(腰の辺りから首の後まで)に息を溜めるような感覚でやります。それがうまくいくようになると、ウォーミングアップになりますので、ハミングをしたりしながら、徐々に声帯をあわせていくつもりで発声していきます。最初は軽めな声で鼻歌を歌うようなつもりで、その後スケールを使って音域を広げていきます。 (♯Δ)

A.ハミング、リップロール、母音でさまざまな音型で発声練習。ストレッチや息が上がらないペースでのウォーキングなどもしています。 (♯Λ)