発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4689.じいさんとばあさんの声は区別できなくなるのはなぜですか。

A.年をとるにつれ、男性は、喉頭や声帯が委縮して声がさびて、硬く高く力のない声になります。声帯全体が振動しなくなると、声帯が緊張して固くなり、高くなりやすいのです。反対に、女性は更年期を過ぎ女性ホルモンの分泌などが変わると、声帯浮腫(水ぶくれ状態のこと。むくみ、リンパ液などがたまります)が起こりやすく、その影響で少しずつ太くなり響かなくなり、声の高さが男性的な声になっていきます(それをなくすと美声に戻ります)。そうして、おじいさんとおばあさんの声は、低くしわがれて、男女どちらの声かわからないほど、声の高さなども同じようになっていくのです。年をとると男性はやや高く、女性は低くなるので似てくるのです。(♭ф)