発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q5046~5048.悪声、悪役の声のヴォイトレもメニュにはありますか。

Q.悪声、悪役の声のヴォイトレもメニュにはありますか。

A.私は、シャウトや悪声もヴォイトレの番外メニュに入れています。基本として、よい声をよいフォームで効率的に使うことを覚えたうえでの条件限定下での応用と思っています。怒り、悲しみ、泣く、嗚咽などは、マイナスの感情で、喉も締まります。役柄とはいえ、なり切った役者も演技と切り替えなくては心にもストレスがかかります。

 

Q.アニメ声のマスターから始めてはだめですか。

A.ベテランになればアニメ声をやってもよいと言っています。それはもとに戻せるし、少々応用してもクールダウンできるからです。ハスキーな声の使い方も同じです。無理にそういう声に固めて戻せなくなると、大きなリスクを背負うことになります。

 

Q.「外郎売」の使い方を教えてください。

A.これは、口上としての滑舌とメリハリ、特に、早口ことばのオンパレードです。まずは発音、口の運動になります。歌舞伎と私の本に収録されたCDの実例を比べてみてください。名人のは名人のレベルでの表現ですから、声の参考には使いにくいし、逆効果になりかねません。できるだけゆっくりとやりましょう。私の本(ベレ出版)に入っているCDは、表現としてプロといわれるレベルのラインを示しています。何回も聞いて、ゆっくりとやりながら少しずつ慣れてくるにつれ、早くなってくるでしょう。免許取りたてで、いきなり高速道路を走らずにということです。