発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.声の表現力に気づくきっかけは。

Q.声の表現力に気づくきっかけは。

A.1990年代に入り、研究所で合宿をやっていたときに、全参加者の歌が、表現として成り立たなかったことがありました。そこで想いをことばで語らせたところ、聞いている側にも、そのモノローグのいくつかにリアリティが宿ったと感じ入ったのです。声でのドラマ(ドラマツルギー)が成立したのです。一瞬にして、語り手に対する共感が持てたのでした。(ちなみに、日本にはドラマツルギーがないといったのは、竹内敏晴さんでした)

 

Q.ヴォイストレーニングに伴奏やバンドをあまり入れないのは。

A.「グランドピアノでないと音楽性が出ない」などと言われることもありますが、アカペラだからこそ、その人にどのくらいストレートに音楽性があるのかわかります。つまりア・カペラで歌っても、歌のうしろにきちんと伴奏が聞こえてくる(ような気にさせる)くらいでないと、なんともならないのです。(♭)