発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.外国人のポップスになじめない。

A.シャルル・アズナブールやピアフのシャンソンでの“ちりめん”ビブラートなどは、最初は不快でさえあるかもしれません。日本人離れしたものには、すぐに感情移入できない方が当たり前でしょう。しかし、いつの日か、世界中の人が愛したように、あなたの耳にも聞こえたとき、あなたは一つ、ステップアップしたということがいえます。

最初は声に力のある歌い手や曲から入るとよいと思います。あなたがそのように歌いたいかどうかは、関係ありません。あなたに歌えないからこそ、そのイメージを入れるのです。そのイメージがあなたを導くのです。声、せりふ、歌の力を補ってくれます。

今までと似たものだけ、同じような聞き方をしていても、うまく変わらないのです。そうして聞いて、声にして生きてきたのですから、当然のことです。だからこそ、大変革が必要だと思いませんか。この場合、レッスンメニュは、今までの延長上でなく、前提条件を変えるなど、組み直す必要があります。とはいえ、よい作品に出会うことに貪欲になってください。(♭)