A.アーティストは自分の作品をどれだけ深めて表現できるかが問われます。そこでは、時代に先駆けた感覚にすべての才覚があるともいえるのです。今の時代と聴衆を知るのは、必須のことでしょう。
私は幸い、一流といわれる人とけっこう接してきました。今、第一線にいる人が、一流といわれるようになるのは、後になってからのことです。必要なのは、どうしてそこにいたったのかを学ぶことだと思います。それは東京にいかないとダメだということではありません。他人との関係の積み重ねから生じていくものです。自分を伸ばすことを自分だけでできるような人はいないし、世の中に認められることもありえません。早く、人にもまれて悩むことです。今という時代の息吹きを、街を歩いて吸収してください。(♭)