A.私はお笑い芸人といわれる人を参考にさせています。確かに朗読家、声優、ナレーター、アナウンサーにもすぐれた人はいます。しかし、どちらかというと、発音、滑舌と日本語アクセント、イントネーションですぐれてはいますが、声の力そのものは、日本ではそれほど問われていません。オペラ歌手は、日本人に限ってはですが、どうも話し声がよいとはいえないし、声も弱い人が多いように思います。
一方、落語家、ミュージカル俳優や歌手、朗読家、ナレーター、講演家、セールスマン、販売員なども、プロとして声を使うといってよいでしょう。タフです。それでもプロとしての声の使い方(せりふや口上などで)をしている人が大半です。声だけでプロと思わせるにはまだまだ足りません。どちらでもない人が、大半ではないでしょうか。ときに、僧侶、声明、詩吟、民謡をたしなむ人などに、そういう声を見出すことがあります。(♭)