発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.なぜ日本語よりイタリア語でのヴォイトレを勧めるのですか。

A.私はラテン的な感じでイタリア語の感覚をもって声を習得することが、日本語でよい声を出すにも早くて効果的という立場をとっています。また、日本語でずっと発声してきたためのくせは、他の言語の方でとる方が早いからです。もちろん、理論上で選んでいるのでなく、経験としての実績からです。

日本語がイタリア語よりヴォイトレに使いにくい点は、こういうことばの問題のほかに、強弱のアクセントのないところです(イタリア語は、第二音節に強アクセントがくることが多いのですが、これにより、次のことばへ強くひっぱっていくわけです)。中国の南方のことばにもよく似ているともいわれますが、これはとても音楽的です。(♭ф)