発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.初めてことばを高低アクセントでメロディにのせたのは、誰ですか。

A.作曲家の本居長世氏は、大正十年頃、歌詞のアクセント問題に取り組んでいました。山田耕作氏よりも早く、決まりきったアクセントでなくことばの調子によっても変わることなどに対応させていました。

日常会話では、語尾がだらだら下がるから、メロディはアクセントに反してそうなっても構わないというような進んだ考え方でした。さらに高低低低のアクセントをメロディにのせるときは、四分の二拍子の曲なら、第一、二拍とも高くても歌いやすいなどと述べていたようです。

これは私のヴォイストレーニングで提唱する高低の変化を強弱の変化によってのみこんでしまおうという日本語の音楽的処理方法に近いと思われます。(♭ф)