A.歌を習い始めて最初のころによく見られる傾向です。高い音を歌おうとして、強い音でなら歌えるが柔らかい声色や小さい音では歌えないという人がいます。本当にはじめのうちは、出ないよりはいいので、一所懸命出すのはいいのですが、喉で押したり突き上げたりしないと歌えないとならないよう気をつけましょう。体の内側の筋肉をつけて高音を支えられるに値する、歌のための筋肉をつけていきましょう。
喉の周りの力は抜いて、お腹を動かしたり、張ったり、体幹を使って歌えるようにトレーニングしてください。口蓋を上げることも重要ですし、胸郭を広げ続ける意識も有効かと思います。
次第に筋肉がついてくると、押さなければ歌えなかったようなフレーズも体で支えられて、歌えるようになってくると思います。人によって習熟度や進歩の度合いは異なりますが、筋肉をつけていくことなので、数か月、一年単位で考えるといいと思います。焦って急ぐのが一番よくありません。一度ついた癖をとるのは大変です。
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