A.声帯に結節はポリープなど何も問題ないのに、歌っていると声が割れるという人がいらっしゃいます。最初はいい感じなのに、途中から割れだすというケースをよくみます。
そこにはいろいろな原因があるかとは思いますが、レッスンに来る前に声出しをしましたか。もしくは前日までにどのくらい練習をしましたか。声をしばらく出していないことであれば、声がお休みしてしまって、エンジンがかかりにくいということだと思います。
毎日少しでもいいので声を出す習慣がつくといいですね。しっかりした時間が取れなくても、ながら練習で、歩きながら、研究所に来る途中、レッスン直前などに、息を流しているだけでも違うと思います。
次にオーバーワークということが考えられます。一所懸命になりすぎるあまり、声帯に必要以上の息を当ててしまって声を割れさせているケースがあります。声を慣らすのに必要な息はそれほど強くありません。口から細く長く静かに息を吐く程度の量で充分なのです。レガートに、小さめの声でロングトーンから練習してみてください。
さらに、息を飲み込んで声を外に出そうという意識が足りないというケースもあります。喉の奥で筋肉が緊張していたりして、声を外に出そうにも、喉でホールドしている人がいます。
なるべく喉の緊張をとって、息を顔の外に吐くように心がけてください。これは意識すればするほど緊張してしまうということがあるので、リップロールや、何らかの運動メニュをしながら自分を解きほぐしていくと効果があると思います。([E:#x266F]β)