発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q. 練習のときは声がよく出るのに、本番になると高音が出にくくなるのは緊張だけのせいですか。他に何か原因があるのでしょうか。

A.緊張というのは悪いことではなく、適度な緊張が集中力を高め、その人の普段積み重ねたものを引き出す助けにもなるので、個人的には「よい緊張」としてポジティブに捉えています。きっとご自身でも「緊張」以外の何かが声を出にくくさせているのでは、と薄々感じられているからそのような質問が出るのでしょう。その「何か」とは、恐らく体調管理だと思います。

どのジャンルであれ、本番によい状態でいくためには、楽器である身体を本番に向けて整えておく必要があります。この、楽器である身体を整える(=体調管理をする)ことができてくると、たとえ緊張の中でも、練習でやってきたものはちゃんと出していけるようになります。

本番の数日前、前日、当日の過ごし方をぜひ見直してみてください。例えば直前は追い込みで喉が痛くなるほど練習している、直前でも飲み会は常に参加しているなど、もしかしたら気にしていなかった習慣があるかもしれません。([E:#x266F]α)