Ａ．レッスンの段階を経るごとに、いろいろなことを要求されてくると思います。以前は喉を広げるといわれていたのに、今度は細く集めるようにと言われた、などというふうに、時には、最初に言われたことと真逆のことを指摘されることもあるかもしれません。これは自分の楽器を磨いていく成長の段階において、よくあることと覚悟した方がいいと思います。
口の開け方、おなかの広げ方、横隔膜の下げ方、脱力など、いろんな要素を指摘されていると思います。これらはそれぞれ無意識レベルでもできるように体に定着させていくと、まるでパズルのピースがはまっていくかのようにつながっていきます。私の経験で言うと、息を吸って肋骨を横におなかを広げると横隔膜が下がり下腹がそれを支え、顎の力を抜いて喉の奥を開けて口を開くといった具合にすべてが一連の流れで運ばれていくようになります。（[E:#x266F]β）
