A. あくまで、イメージとしてなのですが、声というものをつかむときに、何かしら、感覚的にわかりやすいことが必要だと思われます。例えばそれを音色という色で例えるのも、その一つです。明るい声、暗い声などのように。
主に使われているフースラーなどの理論では、前歯の裏、頬骨、鼻の付け根、頭頂部、おでこ、首の後ろです。
そこに当てると意識すると、うまく発声ができるというように、指導に取り入れられています。それぞれ、異なるところはありますが、うまくできるようであれば利用するのは構わないと思います。しかし、全くうまくできないのに、無理に固執する必要はないと思います。
例えば、頬骨とか、眉間とか、でもよいのです。イメージして、そこに声が共鳴していると結びつけてしまえば、そのように当たっているように感じてくるわけです。結果オーライの手段であって、因果関係も根拠もありませんから、こだわりすぎないことが大切です。当てよう当てようとしていると、かえっておかしくなります。うまく発声ができるように調整していくための1つの目安と思ってください。