発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.肩甲骨をゆるめろと言われました。☆

A.人の肩甲骨はチンパンジーなどと異なり、後面から30度くらい前方に傾いています。そのため、野球のピッチャーは、ボールを持って水平を保ちつつ脇を引くことができるのです。肩を後に回し、脇を開け、胸を張って回転させて投げるのは、肩甲骨一帯(肩甲…

Q.人の耳に不快な音とは、どんなものですか。

A.その人の育った体験にもよるのですが、それよりもベースに多くの人が共通して嫌がる音が入っているようです。それを逆手にとって、どこの社会でも、緊急や危険を知らせるのによく使われているような音があります。救急車やパトカーのサイレン、発車のベ…

Q.ヴォイトレで、顎を引けとか出せと言われるのは、どうしてですか。☆

A.顎関節は、人体のなかで左右同時に動く珍しいものですが、これで頭の位置と体の重心を調整しているのです。割り箸をくわえると顎がスライドして気道が開き、肩甲骨あたりも柔軟になるので、声も出やすくなるのです。(♯)

Q.鼻の穴を片方ずつふさいで呼吸するようにと言われました。☆

A.この呼吸の練習は、鼻呼吸を覚える、制限をかけて吸気の力を大きくする、ヨーガなどでは意識を覚醒するなど、いろんな目的で使われていますが、その効果のほどはどうでしょうか。ちなみに、鼻の穴は2つあっても両方が同時に詰まることはないそうです。…

Q.声はどこまで遠く届くのですか。

A.いくつか民放のTV番組で実践されたことがあります。数百メートルは届くし、それ以上も状況によっては可能でしょう。かつて、軍隊では、一人の上官の管理できる部隊(中隊)の人数は声の届く距離内と定められ、100~200名でした。(♯)

Q.笑うと頭痛によいのですか。

A.笑うことは、脳の報酬領域を活性化するし、循環器系、呼吸、体温などにもよいです。自律神経を刺激するためにストレス解消にもなります。ナチュラルキラー細胞も活性化し、ガンにも効くし、リラックスするアルファ―波も出るようです。医療に落語を取り入…

Q.人は逆立ちで飲食できるものですか。

A.はい。嚥下運動で述べたように、喉の奥の口蓋弓が収縮、口蓋垂と軟口蓋が上がって鼻へいかないようにし、舌の奥が盛り上がり、咽頭蓋で気管を遮断します。あとは、重力によるのでなく、食道内の筋肉の蠕動運動で胃に運ぶのです。(♯)

Q.ストレートネックと言われました。

A.パソコンなどで頸椎がまっすぐ硬直し、必要以上に頭が前に出る、つまり首にカーブがないと猫背になり、ひどいときは、頭痛、肩こり、首の痛み、めまい、吐き気、手の痺れを引き起こします。早めに対策をとりましょう。(♯)

Q.くしゃみは、なぜ「はくしょん」なのですか。

A.鼻にこよりを差し入れたり、コショウが入ると、くしゃみをしますね。くしゃみは、鼻の中に異物が入ると起こる反射反応です。鼻の中の粘膜の刺激で「はっ」と息を吸います。ときに、これは「はっはっはっ」となったり、「はあーー」と大きくなったりしま…

Q.若い人の顎は、細くなっているのですか。☆

A.原始の生活で木の実や生肉などを食べていたときには、ものを噛むのに力がいるので、顎は頑丈、首も太く、咀嚼筋や側頭筋も発達していました。その食生活は、火や道具を使うことによって一変したわけです。調理により、顎で食らいついたり、噛み切る負担…

Q.最近の歌詞について、どう思いますか。

A.全ての音楽の中で歌にしか歌詞がありません。もっと言えば言葉がありません。これはとても重要なことなのです。楽器の曲にも当然ストーリーがあります。でも歌には歌詞があるぶん、より直接的にストーリーがはいってきます。最近はポップスの歌手にも自分…