発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

Q.しぜんに呼吸をすれば腹式呼吸になるから、呼吸のトレーニングは要らないと言われました。☆

A. それは、あなた自身がすでにかなりの呼吸をコントロールできる身体を持っているのか、歌唱を身体から歌うようなことを考えられていないケースでしょうか。 あるいは、ふしぜんな呼吸のトレーニングをしてきたのかもしれません。

Q.歌っているだけでできるようなトレーニングを教えてください。

A. 歌唱の中で身に付けていくのであれば、かなりゆっくりした大曲で、それを2倍くらいゆっくりと伸ばすように使うとよいと思います。しかし、それよりは呼吸だけを時間をとって、トレーニングした方が効率がよいということです。

Q.深い呼吸、腹式呼吸はどのようにすれば身につくのでしょう。☆

A. リラックスして、とか、寝転んだら、腹式呼吸ができると言えば、それまでですが、歌唱に対してどのぐらい必要かということになります。私は必要量の3割増しくらいに、余裕が欲しいと思っていますので、呼吸だけでも10年の課題になります。

Q.ヴォイストレーニングは、歌っているなかで兼ねることができないのでしょうか。☆

A. 兼ねられますが、それでは足らないから、補充トレーニングがあるのです。発声や呼吸に関するパワフルかつていねいなコントロールができる基礎力が問われます。歌唱の中でそれを獲得していった人もいますが、多くの場合は、補助的にトレーニングをしなく…

Q.歌のよし悪しをチェックしてもらうだけで、うまくはならないのでしょうか。

A. 表面的にうまくはなると思います。例えばカラオケの点数などでしたら、減点をなくし、加点されるところを教えてもらうと、点数は高くなります。 しかし、本当にきちんと歌おうというのであれば、よし悪しのチェックではなく、歌ってみたらできあがったと…

Q.どのマニュアルが、ヴォイストレーニングやその準備によいのでしょう。

A. マニュアルも、誰かが自分や教えている相手によいと思ってつくりあげたものです。あなたにとっては仮のものです。マニュアルのメニュはたたき台と考えましょう。自分自身のメニュを作っていけるように、主体的に動いていくようにしていきましょう。

Q.いろんな準備体操や発声がありますが、どのようにして選ぶのですか。

A. とりあえずは、どれでもマニュアル通りに行ってみて、自分なりに、回数や時間を調整したり、組み立てを変えていけばよいと思います。何事も決まりきったものはありません。

Q.柔軟体操の後の方が声がよく出るのでしょうか。

A. 常識的に柔軟に動きやすくなった体の方が運動能力が高まります。したがって、声が出やすい状態になるのは当然です。呼吸もコントロールしやすくなるし、共鳴もしやすくなるからです。つまり、スポーツの準備体操と同じように、心身のよい状態でトレーニ…

Q.ストレッチをすると声が出るって本当ですか。

A. ご自分で行ってみて、確認してみてください。人にもよりますし、ストレッチにもよります。何よりも、何をもって声が出ると判断するかです。

Q.ヴォイストレーニングを受けるようになって、喉や声帯ばかり気にするようになりました。

A. それはとてもよくないことです。一時的にそうなってしまうのは仕方がないのかもしれませんが、喉や声帯を気にしないために、ヴォイストレーニングを受けるのです。つまり、ヴォイストレーニングをやっているから、今までよりも条件や状態がよくなってい…

Q.よく見せようとして、不しぜんになります。

A. よく見せようとするのも大切ですが、そのままの自分を出せばよいのです。上がって失敗したところで大した事はないと開き直るのも大切です。力を入れて、抜いてから臨んでください。

Q.ステージに立つと、上がってしまいます。

A. まずは慣れることでしょう。場数を踏んでみるとよいと思います。また1つひとつの経験から多くを学んでいきましょう。 次に、自信です。こればかりは、それなりのことをコツコツとこなしていかなければなりません。他の人よりもたくさん努力し、経験した…

Q.自分がしゃべっても、いつも、あまり周りの人に受け取られないような気がします。

A.いろんな問題が含まれていると思います。その状況を見ないことには何とも言えませんが、言葉を発するタイミングや言葉のメリハリなどが決め手になることが多いです。テレビの番組のタレントさんのトークのやりとりなどを参考にするとよいと思います。

Q.聞き取りやすい声と聞き取りにくい声は、どう違うのでしょう。

A.言葉が聞き取りやすいというのと声が聞き取りやすいというのは違います。言葉なら発音やアクセント等の問題になります。声が聞き取りやすいというのは、声量や音色の問題を含みます。例えば、かすれているような声、切れ切れになるような声だと聞き取りに…

Q.普通の呼吸のところで、声を出しなさいと注意されました。☆

A.呼吸がうまく声に結びついていない、息を吐きすぎているような状態でしょう。本来は、トレーニングでは、呼吸の力も高めたいので、少し大きめにイメージして、きちんと腹式呼吸と発声を結びつけていけばよいのですが、この場合は、共鳴からの調整だと思い…

Q.息は前に出るのに、なぜ声を後ろにとなるのでしょう。☆

A.充分な共鳴が得られていない、息が声になる効率がよくない、喉に力が入ったり響かないで鳴っているような状態の時に、そういうアドバイスがなされます。つまり、イメージとして逆の方向にしてバランスを保つのです。声を出すときに息を吸うようにとか言わ…

Q.声を後ろに響かせて出せと言われました。☆

A.きっと、前に出そうとして無駄な力が入っているのだと思います。共鳴させるために、喉の奥を広く開けて、声を楽に出させるためのアドバイスです。場合によっては、逆に、声を前に響かせるとか前に投げかけるみたいなアドバイスもあります。

Q.大きな声でしっかりとせりふを話したいです。

A.大きな声となると、強く固く力で出したようになります。このときの発声を無理すると、喉を閉めたり共鳴を悪くしたり、力で固めたような声になります。ですから、急がず少しずつ大きくしていくのが理想です。要は、癖のついた悪い発声を覚えないことです。

Q.しっかり出せと言われた声が、硬くなったり不しぜんで、心地よく伝わったと思いません。☆

A.しっかりとか強くとか大きくとか、その時点で無理がかかるわけですから、しぜんではありません。トレーニングでの声は、トレーニングの目的のプロセスのものです。必ずしもずっと耳に残るような声にならないのは、そのためです。柔らかくしぜんな声がよい…

Q.自分の声を他の人が聞いているように聞くことはできないのでしょうか。

A.無音室やレコーディングスタジオで、コンデンサーマイクで録音して聞くと、かなり近くなります。ただ、あなたが発するのと同時に聞くのは不可能です。ヘッドホンをしても、自分の骨振動が加わってしまいます。でも、スマホで録音再生した声でも、周りの人…

Q.本当の自分の声とはどういう声なのでしょうか。

A.本当とか自分のとかという定義をしなくては答えようがありません。あなたが出している声は、すべて本当の自分の声だからです。ただし内耳を通して聞く声や録音再生で聞く声は、他の人がいつも聞いているあなたの声ではないわけです。 本当の自分の声となる…

Q.自分の声でない声がよいような気がします。

A.そういう人に、では、誰の声がよいかと尋ねます。声を使い慣れているタレントさんなど有名人ではなく、周りの人から探してみてください。友達や家族の声です。そして多くの場合は、よくよく聞くと、それなりに癖があるのがわかります。その声になりたいと…

Q.どうすれば自分の声に慣れるでしょうか。

A.録音された自分の声を絶えず聞いてみるとよいでしょう。そのうちその中に自分の好きな声を発見できると思います。そしたらそれを、中心に使えばよいのです。自分でわかりにくければ、他の人に指摘してもらえばよいでしょう。

Q.なぜ自分の声が嫌いなのでしょう。

A.第一に聞き慣れていないこと、第二に、録音して聞いた声は、自分が日頃、内耳から聞いている自分の声と違うからです。違和感があるから、なおさら馴染めなくなっているだけのことです。

Q.自分の声が嫌いで変えたいです。

A.多くの日本人が、そのように思っていることは残念なことです。でも、その大半は、ヴォイストレーニングをしていないということよりも、自分の声を聞き慣れていないからです。周りから変な声と言われたことがなければ、普通の声なのです。

Q.ヴォイトレでは、よい声と聞き取りやすい声のどちらを目指すのでしょうか。

A.目的によります。どちらも目指すことは可能です。求められることを優先しますが、結局よい声になっていくと聞き取りやすくもなってきますし、聞き取りやすい声は、やはり、よい声の方がよいわけです。もちろん、悪い声でも聞き取りやすく表現することがで…

Q.よい声と聞き取りやすい声は、違うのでしょうか。

A.よい声というのは、聞く人の好き嫌いによります。それに対して聞き取りやすい声は、声の機能面の事ですから、共通するところがあります。例えば報道に使われる声、アナウンサーやナレーターの声は聞き取りやすいです。しかし、それは、世の中では、かなり…

Q.声を胸に入れていくのですか。☆

A.胸に深くどんどん入っていくようなことがしぜんと起きればよいのですが、入れようとすると、喉頭を無理に下げようとするのと同じく、無理な力が働き、うまくいかないものです。入っていくなら理想ですが、大体は、押し付けてしまい、よくない方向にいくも…

Q.共鳴を求めて、鳴らすようにする方法は、よいのでしょうか。☆

A.一通り行ってみるのは否定しませんが、癖や固定したものとなりがちなので注意しなくてはなりません。どこか一点に集める、共鳴点を定めて当てるというような練習方法です。 結果オーライなので、それでうまくいくのであれば、ステップとしてはよいでしょう…

Q.声が鳴るのがよいのですか。☆☆

A.声が鳴るということが喉が鳴るということに捉えてよいのか、イメージの言葉なのでわかりにくいのですが、同じように、その判断はもっとも難しいものの一つです。喉についての判断は難しく、イメージでいうと、深いところで鳴るのはよいが、浅いところで鳴…