10.歌唱/ステージ
A.あなたが必要だと思えば勉強すればよいと思います。 そもそも、日本語や歌というのは、それで通じていたらよい話であって、それ以上の必要性をあなたが求めるなら勉強すればいいし、必要がないのであれば、それでよいでしょう。
A.表現ということからいうと、声も言葉も、しっかりと勉強することは、作品や自分の価値を高めるために有意義なことだと思います。私は声から考えますから、歌い手にも、発声や言葉での表現から勉強することで、歌につながることがたくさんあると思います。
A.いろいろな原因があります。なぜ、一本調子と判断したのかそこから考えてみるとよいでしょう。そして、そうでない歌っていうのは、何があるのか、どう違うのか、あなたに欠けているものは何なのか、勉強するなら分析が必要です。
A. そんなことではないと思います。勢いだけの歌や自分の思いだけをぶつけた歌、怒りや狂気だけの歌もあります。あまり心などということにとらわれると、かえってパワーやインパクトが薄れてしまい、自分の中で閉じたものになります。表現として成り立たな…
A. 日本のポップスは、外国の歌に影響を受けて、いろいろと変化しています。特に日本の場合は、世界中のあらゆる要素が入っていると思いますので、外国の歌を必ずしも学ばなければいけないということではありません。ただ、そこで区別するのでなく、自分で…
A. 運動に優れた人たちは、心身を鍛えていますので、普通の人よりも呼吸も深く、メンタルなども呼吸でコントロールすることに優れています。その点では、歌にも通じるところがあり、そういうことをしていない人よりも有利だと思えます。ただ、スポーツでの…
A. 伝える力となると、いろんな要素があり、分析や評価もできそうですが、結局のところ、聞いた人が伝わったと思わなければ何ともならないわけです。ですから、伝わるという結果が出るように、歌われた歌となるでしょう。テレビなどで、プロの歌手が出だし…
A. 歌を歌っていけば、誰でもうまくなるのですが、多分そういうことを聞かれているのではないと思います。日本語の歌だけ歌ってもうまくなった人はいますが、うまくなった人の多くが、海外の歌などから、歌唱に必要な力を得ていることが多いのは確かだと思…
A. 今の時代において、日本人と外国人というのを個別でなく総じて述べるのは難しいことです。日本語を話すことにおいては、一般的に、日本人の方がうまいというようなことで述べます。 外国人が日本語で歌うと、微妙にアクセントなどに違和感が感じられると…
A. 歌という作品と歌い手という2つの条件によって、大きく変わると思います。日本語の感性が全くなくて、日本人や日本語を知らない人が、日本の歌を歌っても、とてもうまく伝わることもあります。それは、歌というのが、音楽であり、言語の壁を越えるからで…
A.日本語が乱れているということは、正しい日本語から見てということだと思うのですが、何をもって正しいのかは、時代によって変わります。昭和の頃は歌詞が短く、作詞家が本当に詩を書くように作っていました。それが、シンガーソングライターになると、メ…
A. 歌も違えば歌い手に問われる条件も違ったと思います。音響などであまり加工ができない時は、歌い手自体がしっかりした大きな声で歌う必要がありました。ラジオやレコードで耳だけで聞いていたので、音色や歌詞の聞きやすさなどが重視されていたでしょう…
A. 優れた歌の中に、効果的にブレスのノイズが入っているのを聞くと、どうしてもそれを真似たくなるというのは、わかります。最近の歌手の場合は、それをわざと入れているようで、私はとても不自然に思います。それは本来、感情表現の中で、生じたノイズで…
A. 判断基準そのものがあいまいな場合が多いし、自分の気分や感情でどうしても左右されるものですから、ともかくも、優れたといわれる箇所を聞いて、それと比較するということがよいでしょう。普通に聞くと、カラオケの人の歌もそれなりにうまいし、感動で…
A.確かに、下手でない歌を評価するには、カラオケ採点機はとても有能です。リズムや音程なども考慮して判断するからです。ただし、その点数が高いのが、優れた歌というわけではありません。かえって、歌唱力のような評価調整機能がついてから、正確に歌わな…
A. 時代や聞く人の状況と歌は、リンクしているので、どんなに優れた歌手やその作品でも、全ての人がそれを聞いて感動するわけではありません。評価されているのは、それなりの理由があるからです。その点を私は研究でまとめました。本当に優れた歌い手とい…
A.発声や歌唱の技術ということであれば、それが最も、安定して確実に表現できることだと思います。もしそうであれば、そういうスタンスを持つのはよいことだと思います。ただ、時も流れるし、お客さんも変わっていきますので、あまりとらわれすぎることはよ…
A. いろんな価値観があります。その人の個性を出して歌う場合もあれば、その人自身が消えて、その世界が成立するように歌うこともあります。これは芝居などもよく似ています。人にもよるし、個性にもよるし、求められるものが何かにもよると思われます。あ…
A. 歌にもよりますし、分野にもよりますが、本当に語るように歌うときには、歌のリズムやメロディを外して、その部分を処理する人もいます。何よりもしゃべったり語ったりする感覚で、1オクターブ以上離れた歌を処理したり、速いテンポのリズムにのせたりす…
A. これも歌にもよりますし、ジャンルにもよります。できるだけ、どちらの要素も踏まえて、処理ができればよいでしょう。矛盾を感じるのであれば、感じるほど、その両立を目指せたら理想的ですが、思い切って、一方を犠牲にすることもあります。
A. 勉強としては、そういったプロセスを大切にしてみてください。ただし、実際にステージに立ったときには、それまでのことをすべて忘れて、そこで思うままに表現してみる方がよいと思います。勉強したことも全て過去なのですから、過去にはとらわれないで…
A. 歌は、日常の話すことに比べて、声域、声量、リズム、メロディ、歌詞と複雑なバランスをとらなくてはならないものとなります。その分、無理がきて、リズムやメロディ、歌詞などに気を取られ、何とか、うまく歌おうとしてしまう人がほとんどです。誰でも…
A.もし伝わらないと思うのであれば、なぜそう思うのかを考えてみてください。そしてあなたが伝わると思う歌い手は、なぜ伝わるのかを考えてみます。その違い、自分には何がないのか、何が足らないのか、その人には何があるのか、どうして、それがあるのかを…
A.それなりに喉が鍛えられているということではよいと思いますが、歌は大きな声で歌うものではありません。大きな声でしか歌っているような気持ちがしないという感覚をまず取ることです。次に素晴らしい歌をたくさん聞いてください。どれだけていねいにしっ…
A.この場合は、話すというのは、せりふを読むようにということです。歌詞を読んでみると、言葉の中にいろんなニュアンスや音色や、間などがあることがわかります。もちろんただ読むだけではダメで、しっかりと伝わるように読むということです。その時に言葉…
A.発音をしっかりとするというのでは、そういうトレーニングを行っておくとよいと思います。ただ、歌の言葉を聞き取りやすくするというときには、明瞭な発音ということと、別に、その言葉の意味やニュアンスを、音楽の力を使って伝えるということが必要にな…
A. 歌い手というのは、それぞれに売り物、価値が違いますので、人とのコミュニケーション能力が必ずしも必要とされるわけではありません。ただ、歌もコミュニケーションなので、その能力をどういうふうに考えるかということになります。 しゃべることが下手…
A.多くの日本人にとっては、外国語で歌った方が下手になると思います。ただ、コピーをするときに、外国語で歌うと洋楽っぽい曲に対しては、声が出やすいのでしょう。外国語の発音のところは、ネイティブな人でもなければごまかされてしまうのです。日本人は…
A.外国人のように歌えるということと、プロになるということは全く別のことです。外国人が日本に来たらみんなプロになれるわけではありません。また外国人のように歌う必要もないでしょう。
A.決められた曲を歌うのに必要なのは、そこで必要とされる歌詞であるのは確かです。メロディやリズムが不正確であったり、歌詞が聞こえないとよくありません。しかし、歌手としての大切なことを、魅力だということであれば、音色や伝える思いなどが、出てく…