10.歌唱/ステージ
A. いろんな価値観があります。その人の個性を出して歌う場合もあれば、その人自身が消えて、その世界が成立するように歌うこともあります。これは芝居などもよく似ています。人にもよるし、個性にもよるし、求められるものが何かにもよると思われます。あ…
A. 歌にもよりますし、分野にもよりますが、本当に語るように歌うときには、歌のリズムやメロディを外して、その部分を処理する人もいます。何よりもしゃべったり語ったりする感覚で、1オクターブ以上離れた歌を処理したり、速いテンポのリズムにのせたりす…
A. これも歌にもよりますし、ジャンルにもよります。できるだけ、どちらの要素も踏まえて、処理ができればよいでしょう。矛盾を感じるのであれば、感じるほど、その両立を目指せたら理想的ですが、思い切って、一方を犠牲にすることもあります。
A. 勉強としては、そういったプロセスを大切にしてみてください。ただし、実際にステージに立ったときには、それまでのことをすべて忘れて、そこで思うままに表現してみる方がよいと思います。勉強したことも全て過去なのですから、過去にはとらわれないで…
A. 歌は、日常の話すことに比べて、声域、声量、リズム、メロディ、歌詞と複雑なバランスをとらなくてはならないものとなります。その分、無理がきて、リズムやメロディ、歌詞などに気を取られ、何とか、うまく歌おうとしてしまう人がほとんどです。誰でも…
A.もし伝わらないと思うのであれば、なぜそう思うのかを考えてみてください。そしてあなたが伝わると思う歌い手は、なぜ伝わるのかを考えてみます。その違い、自分には何がないのか、何が足らないのか、その人には何があるのか、どうして、それがあるのかを…
A.それなりに喉が鍛えられているということではよいと思いますが、歌は大きな声で歌うものではありません。大きな声でしか歌っているような気持ちがしないという感覚をまず取ることです。次に素晴らしい歌をたくさん聞いてください。どれだけていねいにしっ…
A.この場合は、話すというのは、せりふを読むようにということです。歌詞を読んでみると、言葉の中にいろんなニュアンスや音色や、間などがあることがわかります。もちろんただ読むだけではダメで、しっかりと伝わるように読むということです。その時に言葉…
A.発音をしっかりとするというのでは、そういうトレーニングを行っておくとよいと思います。ただ、歌の言葉を聞き取りやすくするというときには、明瞭な発音ということと、別に、その言葉の意味やニュアンスを、音楽の力を使って伝えるということが必要にな…
A. 歌い手というのは、それぞれに売り物、価値が違いますので、人とのコミュニケーション能力が必ずしも必要とされるわけではありません。ただ、歌もコミュニケーションなので、その能力をどういうふうに考えるかということになります。 しゃべることが下手…
A.多くの日本人にとっては、外国語で歌った方が下手になると思います。ただ、コピーをするときに、外国語で歌うと洋楽っぽい曲に対しては、声が出やすいのでしょう。外国語の発音のところは、ネイティブな人でもなければごまかされてしまうのです。日本人は…
A.外国人のように歌えるということと、プロになるということは全く別のことです。外国人が日本に来たらみんなプロになれるわけではありません。また外国人のように歌う必要もないでしょう。
A.決められた曲を歌うのに必要なのは、そこで必要とされる歌詞であるのは確かです。メロディやリズムが不正確であったり、歌詞が聞こえないとよくありません。しかし、歌手としての大切なことを、魅力だということであれば、音色や伝える思いなどが、出てく…
A. 自分なりに最もよいと思うテンポを曲によって追求してみるとよいでしょう。もちろん、優れた作曲家が指定しているのですから、最終的にはその方が意図に合っているでしょう。でも聞く方としては自由だと思います。そうしているうちに、テンポ感などに鋭…
A. その曲が歌いたいからというのが多いと思います。あるいは、自分の才能を、その曲を素材にすると、もっと発揮できる、自分の世界がそこに作れるというようなものを出したいがためという場合もあります。もちろん、ヒット曲だから、歓迎されるということ…
A. なんでも勉強しておくことがよいのは確かです。ただし、まずは歌うことがメイン、その力をつけることだと思います。いろんな歌を聞く中で、詞やメロディを自分なりに変えていくようなことから始めてみるとよいと思います。楽器は、自分の歌から分析しつ…
A. とにかく、思った通りに、歌詞を作り、口ずさんで、あるいは口ずさんだもの、ヴォイスメモに入れていきましょう。そうしたストックをいくつも作っていけばよいでしょう。 すると、どこかでワンパターンになり、限界が来ると思います。 それと並行して、…
A. コピーというのは、そのままの再現演奏を示します。多分、誰もが最初の練習のときに行っていることです。 カヴァーは、他人の曲を、自分なりの解釈で演奏することです。誰かに聞かせるために行います。
A. 何事においても、できないよりはできた方がよいと思います。しかし、何でも器用にできたからといって、本当の実力とは別ということです。一つの作品において、どの程度のできなのかということが問われるからです。ただ、ヴォイストレーニングから考える…
A. 同じ人の作品であれば、どこかしら似るのは当然だと思います。いろんなプロの作曲家、作詞家が作ったものであれば、その都度、その組み合わせによってもかなり違ってくるでしょう。それと、その人の制作の仕方が、コードの進行、キーの設定、自分の歌う…
A. それに似させることが目的であれば、それがよいということになります。ただ、プロになるとか、歌がうまくなるということが目的では、あまり1人のヴォーカルばかりを聞かない方がよいと思います。その人の歌でも、他の人が歌っているものを聞いたり、その…
A. オペラも、しっかり見ると、それぞれに個性があり、表現方法も一人ひとり違います。ただ、オーケストラを超えて、声を届かせなければいけないとか、オーケストラと合わせなければいけないということがあります。その点では、マイクを使って自由に歌える…
A. こればかりは、なかなか教えにくいというか伝えにくいところです。仮に先生が、このように歌ってごらんというと、そのように歌えたとして、それでおかしいなどということは、なくなりますが、本当に伝わるのかというと、難しいと思います。伝わるのは、…
A. 日常がどうであれ、本番でうまくいくのであれば、それに越したことはないという考え方もあります。人様の前で価値あるものを出すのであれば、むしろそちらの方が問われるわけです。ただし、日常の中でうまく活用したいのであれば、本番のうまくいく条件…
A. その後にバタンキューで休みが取れるような状態では、それも可能でしょう。ただ多くの場合は、次の日からも、日常が続いていくし、もしかすると、ライブや仕事もより忙しくなるかもしれません。そうしたときには、リセット、元に戻せるところまでを計算…
A. 何事もできないよりはできる方が、柔軟であり、能力も高いとはいえます。ただし、それが絶対できなければ、歌えないとか、歌手になれないかというと、そんなことはありません。
A. 顔のどこかに力が入っていると、発音しづらくなります。舌や顎に力が入る人が多いようです。日ごろから、セリフや滑舌の練習をしておくとよいでしょう。表情筋が硬くなっているとうまくいきません。舌や喉頭位置もチェックしてみましょう。
A. 原則としては、左から、ソプラノ、アルト、テノール、バスとなります。女性が前列、男性が後列ということもあります。身長や実力によって、いろんな考え方で変わります。パートの境目には、しっかりと音が取れる、つられない人がいるとよいでしょう。
A. カラオケの歌や練習ということであれば、あえて1拍目や強拍のところにアクセントをつけるというのは1つのやり方です。ただし、意識的にやっている以上は、やり方に見えてしまいますので、しぜんに馴染むように、歌と音楽に親しんでください。
A. 私が一般のスクールを見ると、大体、裏声をまとめて高い所へうまく持っていくのを教えるのと、地声でしっかりと歌うのを教えるという二通りです。トレーナーにもよりますが、生徒さんにも合わせてのことに思います。この場合は、それまでやってこなかっ…