発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3034.レッスンの意味とは?

A.やらされているのではなく、自ら進んでやっていくという気持ちが大切です。レッスンを始めた当初はやる気に満ち溢れていて、毎回のレッスンも充実していて、楽しかったことと思います。しかししばらく続けているうちに、マンネリ化して、やる気がなくなってくることもあると思います。そしてやらされている状態になってしまいます。
 しかし考えてみてください。レッスンというのは、与えられっぱなしでよいのでしょうか?常に受け身の状態でよいのでしょうか?
 はっきり言ってレッスンとは、軌道修正にしかすぎないのです。前に進めていくのは自分自身なのです。前に進めていく過程で、右に曲がったり左に曲がったりしたときに、軌道修正するのがレッスンなのです。ですから多少横に反れていたとしても、前に進めていくことが大切です。悩み苦しみながら自分自身で練習していくことがもっとも大切なことなのです。レッスンは補助にしかすぎないのです。
 レッスンを当てにしすぎてはいけません。だからといってレッスンをないがしろにしてもいけません。自分で練習することが8割だとしたら、レッスンでの割合は2割ほどだと思うことです。そうして自分自身で行なう練習を充実させていけば、よりレッスンでの吸収力も上がり、理解力、上達も増していきます。レッスンを充実させ、レッスンでしか得られないものを吸収しようと思うのならば、レッスン以外でどれだけ時間を費やしたかにかかってきます。
 受け身ではなく、積極的にトレーニングを進めていきましょう。人それぞれに個性や特性があるように、表現者としての個性も千差万別です。ですから決まった練習方法というものはなく、自分で見つけ出していくしかないのです。