A.やらされているのではなく、自ら進んでやっていくという気持ちが大切です。レッスンを始めた当初はやる気に満ち溢れていて、毎回のレッスンも充実していて、楽しかったことと思います。しかししばらく続けているうちに、マンネリ化して、やる気がなくなってくることもあると思います。そしてやらされている状態になってしまいます。
しかし考えてみてください。レッスンというのは、与えられっぱなしでよいのでしょうか?常に受け身の状態でよいのでしょうか?
はっきり言ってレッスンとは、軌道修正にしかすぎないのです。前に進めていくのは自分自身なのです。前に進めていく過程で、右に曲がったり左に曲がったりしたときに、軌道修正するのがレッスンなのです。ですから多少横に反れていたとしても、前に進めていくことが大切です。悩み苦しみながら自分自身で練習していくことがもっとも大切なことなのです。レッスンは補助にしかすぎないのです。
レッスンを当てにしすぎてはいけません。だからといってレッスンをないがしろにしてもいけません。自分で練習することが8割だとしたら、レッスンでの割合は2割ほどだと思うことです。そうして自分自身で行なう練習を充実させていけば、よりレッスンでの吸収力も上がり、理解力、上達も増していきます。レッスンを充実させ、レッスンでしか得られないものを吸収しようと思うのならば、レッスン以外でどれだけ時間を費やしたかにかかってきます。
受け身ではなく、積極的にトレーニングを進めていきましょう。人それぞれに個性や特性があるように、表現者としての個性も千差万別です。ですから決まった練習方法というものはなく、自分で見つけ出していくしかないのです。