発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1834.声で問われる結果とは、何ですか。

A.声は、結果の検証がしっかりとできてはいないでしょう。スポーツトレーナーと比べると、スポーツの場合は試合の勝敗や記録でわかりやすいです。音楽は点数に表れません。それでもトレーニングですから、その実証や検証をしなければいけないとわかるはずです。それが声域、声量だけでは、偏りすぎです。
 結果は出るのです。10年たってどうなっていったか、プロとしてきた人達がどうなっていったか、結果が出ていなかったら続けていないものです。多くのトレーナーは総合的な体制をつくっていないので、伸びる人だけが伸びていくことになりがちです。合わなかった人はやめます。そういう人がここにもたくさん訪問なさるのです。
 大切なことは合わなかった人や伸びなかった人がどうすればよかったのか、と検証することです。優秀な人はどこでも優秀です。どこにいても、どのトレーナーでも伸びます。一声目から一番いい声が出せます。しかし一般の人はそこまでいくのに、とても時間がかかります。1日でも2、3時間ウォーミングアップをして、調整しないといけません。
 でも、他の競技なら当たり前です。スポーツの競技をやろうという人がいきなり来て試合をやらないでしょう。朝からどういうふうに組み立て、何をする、という手順があります。
 歌は決まっていませんから、それぞれで自分の体をコントロールするノウハウを持つことです。ヨガでも瞑想でもいいです。
 プロセスを学んでいくということも大切です。効果が上がっても、他の人だったらもっと上がったかもしれませんが、逆効果になる人もいるかもしれません。歌の場合はこういった検証がなかなかできません。だから一人では難しいのです。