A.今、自分が持っている声の中で比較的使いやすい声、理想的に出ている声を、まずはきっかけとします。例えば、今日レコーディングしなければいけないといったときに、「この声でやってください」、「ここはこうやりましょう」というのは、決まります。これが私のいうベターな声です。それが将来的にも一番いいかどうかは別です。
基本的には今、出しやすいのが将来的にもいい声になっていく可能性は高いです。しかし、場合によっては今、使いにくい声や、使えないような声の方が、将来、武器になったり、その人の個性になる場合もあります。そこは簡単に判断できません。状態のよさだけでなく、タフな条件をクリアしたベストの声を目指します。