A.演奏の勉強をする人のうち、一番時間のかかるのは歌だといわれています。それは、いろいろな楽器の中で、唯一「体」自体が楽器であり、「声を出す」こと自体は、とてもシンプルなことだからです(だから難しいのです)。
歌うことに必要なことは、自分の声をコントロールできるようになるための体の使い方の訓練です。それは、自分自身と向き合い、できるようになるまで、あきらめずに続けていかなくてはいけません。その過程があって、ようやく声をコントロールするための感覚や筋肉がついてきて、徐々にできるようになってくるのです。そのため、歌は基礎だけでも年単位で考えなければいけません。(♯§)