発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q1466.録音はしたくないのですが。

A.歌や声楽の教師という人の中には、自分が指導するレッスンを録音しないでほしいという人もいるようですが、私は断然録音することを生徒たちに勧めています。特に、レッスンを始めて間もない人は行った方がいいと思います。できれば、なるべく性能がいい録音機器で行うこと。その方がより違いがわかるからです。私がなぜ録音を勧めるかというと、(特に初歩の段階では)生徒がいいと思う声とトレーナーがいいと言う声の差が大きいからです。そこが歌の難しいところでもあります。
 歌は体が楽器であり、体の中のことですから客観的に自分を知るということが、とても重要になります。生徒がいいと感じる声というのは、自分に感触があるわけですから、それはどこかに力が偏っていたり体の中に篭っていることが多く、体の外には出ていないということになります。声が人に伝わるためには、体の外に離れないといけないのです。そうして、録音の助けも得て、だんだんとトレーナーがいいという声と自分がいいと感じる声の差を縮めていきましょう。(♯Θ)