発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2423.なぜ姿勢がいいほうがいいのでしょうか。

A.正しい姿勢だからこそ、正しい呼吸法も身につくのです。
人間は寝ている時はだれもが腹式呼吸をしています。その呼吸が自然だからです。この自然な呼吸を意識的に使えるようになるためにはトレーニングが必要ですが、トレーニングをしていくことで、自然に腹式呼吸ができるようになってくるのです。そのトレーニングの際に大切なことは、正しい姿勢なのです。まずは余分な力を抜いて、正しい姿勢を作ることが大切なのです。
しかしこの正しい姿勢というのが、意外と難しいのです。普段生活している中で、自分のクセというものがあり、左右でバランスがおかしかったり、体が曲がっていたり、猫背になっていたり、正しい姿勢とはとてもいえない状況で体が使われているのです。まずこのクセを矯正していきたいのです。

 全身の力を抜いて、仰向けに寝てみましょう。背中に違和感があったり、リラックスできなかったりすると思いますが、ある程度、仰向けに寝ている状態というのは、正しい姿勢なのです。この正しい姿勢というものを感じてみましょう。
この正しい姿勢に慣れてきたら、立ってみましょう。寝ている状態をイメージして、真っ直ぐ立ってみましょう。寝ている状態がイメージできなくなってきたら、もう一度仰向けに寝て確認してみましょう。寝ている状態、立っている状態を繰り返していくうちに、立った状態でも、正しい姿勢ができるようになってきます。
立っている時に、正しい姿勢をキープするためには、重心が大切になってきます。上半身はリラックスしつつ、足の指に重心をかけていくのです。またお尻を閉めて、胸を少し張ります。
そして自分自身の立ち姿を鏡でチェックして、正しい姿勢を作っていきましょう。
なによりも正しい姿勢から、正しい呼吸が身につき、いい声が作られていくのです。応用部分はあるかと思いますが、基本は正しい姿勢から始まるのです。