A.言い回し等の技術的な問題もあるかと思いますが、それ以前にリアルな気持ちになっていたのか考えてみましょう。感情を込めて言ったつもりと言っていますが、本当にその気持ちになっていますか。なんとなく雰囲気になっていませんか。表面的な浅い表現になっていませんか。そういうことを考えてみてください。
また自分が思っている以上に、気持ちというものは外に出にくいものなのです。普段の自分の感情の起伏のままでは、なかなか気持ちは外に出てきません。普段の自分の感情の2~3倍の大きさの気持ちでしゃべってみましょう。それぐらいでちょうどいい表現になるはずです。慣れるまでは、こんなにも大げさに気持ちを作らなければならないのかと疑問に思うこともあるかと思いますが、徐々にその大きな気持ちに慣れていってほしいのです。
また言い回し等の技術に逃げてはいけません。気持ちが作れないことの逃げに使ってはいけません。表現の技術としては、そういうことも大切になってきますが、その前にリアルな気持ち作りのほうが大切なのです。
自分の思いが伝わらないことを、技術のせいにするのではなく、自分の思いの少なさであると反省し、それに向けて努力していくことが大切なのです。