A.まずは句読点(マル、テン)を意識しないで読んでいきましょう。あくまでこの句読点は読むための記号であって、話しことばには必要ないからです。何度も読んでいくうちに、「ここのテンは必要だな」とか「ここはつなげたほうがいいな」とか、わかってきます。自分が話しやすい句読点を新たに見つけていきましょう。
また深く読み込んでいくうちに、各文章が意味でつながっていたり、切れていたりしていることに気づくと思います。この意味でつながている文章こそが、大切なのです。この意味でつながっている文章を見つけ出して、その文章をひとつの気持ちで読んでいくのです。
意味でつながっている文章はひと文であったり、三つの文章であったりもしますが、それは関係ありません。同じ意味のつながりで、文章のかたまりをとらえていきましょう。そして気持ちが分離しないように、同じテンション、同じ気持ちでつなげていくのです。
例えば、意味でつながった文章が、三つの文章でできているのなら、(その文章をひと息でブレスなしで読めれば理想ですが、そうはいきません)途中ブレスをしてもかまいませんが、テンションを切らさずに、つなげて読んでいくことが大切です。
句読点はあくまで、書き言葉としての記号ですから、読む際は、自分なりの句読点を作り、気持ちの流れを大切にしていきましょう。
間の取り方にもいろいろあります。同じ気持ちでつなげていくのか、気持ちを、または場面を変えるためなのか。いろいろな意味があります。とにかく意味のない間というものはありません。必ず意味があって存在しているのが間なのです。
文と文の間に間があっても、しっかり気持ちでつなげていけば、流れが切れることはありません。気持ちの流れを大切にしていきましょう。