発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2686.全身から出そうとしていますが、どうしてもリキんでいるようです。

A.全身から声を出そうとして、体を固くして力んでしまうことと間違えている人はとても多いと思います。では、どうしたらリラックスした状態で全身から声が出せるかというと、ひとことでいうことは難しいです。しかし、最低限チェックすることは、喉から口にかけての道で空気が止まっていないかどうかということです。ここが止まっていると、入り口を塞がれたホースのように、圧迫感が強くなります。圧迫感がある状態で声を出すと、外からその声を聞いているほうは、振り絞っているというよりも苦しそうに出している印象が強くなってしまいます。一方、この圧迫感がない状態で声をエネルギーを足していくと、声が客席まで迫っていくような印象を与えられると思います。もう一つ必要なことは、頭部の共鳴ですが、その前に、空気の流れが止まっていないかをチェックしてみてください。(♭∀)