発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q2762.声の浅さを改善したいです。

A.息の摩擦音を胸で鳴らすと、とても深いポジションを確認することができます。そのポジションをベースとして、高音域では頭部のポジションを付け加えるようにするとバランスが取れると思います。イタリア語でコルポ・ディ・ペットといいますが、胸部の響きを得る練習として行なわれることがあります。ただし、この練習には注意点があり、息の練習ばかりを行ないすぎると、声門閉鎖に障害が生じて声がガラガラしたりすると思います。息の摩擦音は、声のポジションを掴むのにはとてもわかりやすいと思いますが、過度にそればかりをやるしぎると声の負担になることも頭に入れておきながら行なうといいと思います。息を出したら声を出す、など、偏り過ぎないように注意して行なってみてください。(♭∀)