A.息の摩擦音を胸で鳴らすと、とても深いポジションを確認することができます。そのポジションをベースとして、高音域では頭部のポジションを付け加えるようにするとバランスが取れると思います。イタリア語でコルポ・ディ・ペットといいますが、胸部の響きを得る練習として行なわれることがあります。ただし、この練習には注意点があり、息の練習ばかりを行ないすぎると、声門閉鎖に障害が生じて声がガラガラしたりすると思います。息の摩擦音は、声のポジションを掴むのにはとてもわかりやすいと思いますが、過度にそればかりをやるしぎると声の負担になることも頭に入れておきながら行なうといいと思います。息を出したら声を出す、など、偏り過ぎないように注意して行なってみてください。(♭∀)