A.過去のレッスンテープや本番での録音テープはとても大事なものではありますが、ただ取っておいただけでは、宝の持ち腐れになってしまいます。ただ取っておくのではなく、しっかりと有効活用していきたいものです。
まず録音したものの内容をしっかり明記しておくことが大切です。内容、日にち、またトラックが分かれているのであれば、トラックごとの内容も書いておきましょう。これは一般の整理術でも言えることだと思うのですが、あとで見つけやすく整理しておくことが大事です。
例えば、本番である曲を歌わなければならなくなったときに、その曲の過去のレッスンを聞くことで、参考になることも出てくるでしょうし、今との違いも発見できるはずです。そして本番に向けて再構築して望むことができます。
また過去のテープを聞くことで、今どれだけ上達しているのかを把握することもできます。1年前のもの、5年前のものと聞いてみると、新しい発見があるはずです。
またうまくいったものや本番でのものは、編集しておいて聞き返すことも大切です。うまくいかなかったものを聞き返すことも大事ですが、うまくいったものを聞き返すことは、さらに大切です。うまくいったものを聞き返し、その状態を耳に焼きつけていくのです。耳に焼きつけていくことで、その状態を再現しやすくしてくれるのです。うまくいった録音を聞き込み、その状態を何度でも再現できるように練習していきましょう。
またうまくいったものというのは、自分自身の励みにもなります。自分を励ます材料、モチベーションをキープするための材料として聞き返していきましょう。これもとても大切なことです。