発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3026.ビブラートの練習のしかたを教えてください。

A.ビブラートは、声楽では決して作為的につけようとすることはありません。むしろ、悪い意味で使われることのほうが圧倒的に多いのではないかと思います。年をとって声を支える力が衰えた歌手に声の「揺れ」が生じる場合などに、悪い意味で「ビブラートがついている」ということがあります。しかし、喉声で突っ張ったような1本調子の声も問題です。本当に美しいビブラートは、澄んだ音を出すことによって自然に生じる音波のように考えてください。ただ、ジャンルにもよりますが作為的に声を揺らす「トレモロ」というテクニックがあります。これに関しては、ドレドレドレ・・・・やドミドミドミ・・・などの音程を行き来する練習によって習得するとよいかと思います。(♭∀)