発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3506.ナレーション時に、「ボリュームを抑えて」とよく言われるのですが、どう対処してよいのかわかりません。

A.発声やセリフの練習をする際には、基本的にマイクの前でしゃべることを念頭に置かずにトレーニングしていきます。マイクを使わない状態で、いかによい声、いかにひびく声にするかが課題となります。そして楽器としての体を作っていくのです。

しかしマイクの前では、そのボリュームがいらないこともあります。これは応用と思っていいかもしれません。発声のときの声でしゃべればよいのではなく、その作品に合った声を出していくことが求められるのです。その際にボリュームがいらないこともあるわけです。

また最近のマイクは高性能であるために、ボリュームを必要としない、ということも言えます。ですから自分の本来の声としてボリュームのある声を幹として持ちながらも、枝葉としての小さな声も、応用として実践で使っていくことが必要となってくるのです。