A.練習する時間=声を出す時間、であるのならそういうこともあるかもしれません。声を出す時間はとても大事ですから、できるだけ時間を作って、その時間を確保したいものですが、時間帯や場所の関係で声を出すことができない、ということもあるでしょう。夜遅くに自宅で練習することは実際難しいでしょう。
しかしそんな現実を嘆いていても仕方ありません。現実は現実として認めながら、ではその中でなんとか時間を作れないかと試行錯誤していくことが大切なのです。そして作った時間をより有効に使っていくように、メニュを作ったり、体調を整えておいたり、という準備が必要になります。
たとえば1週間のうちで、1時間しか声を出す時間が作れなかったとしましょう。そうしたら、その1時間の中で、どれだけ集中して、どれだけ有意義な時間にするか、という目標を立て、実践していけばよいのです。長時間練習すればよいというものではなく、いかに集中した時間を過ごすことができるかが大事なのです。
具体的には、その1時間の前にストレッチや呼吸を行なっておくことで、すぐ声を出す練習が始められます。そうした準備も大切になってくるでしょう。また60分を3つに分けて、練習する内容を決めておくのもよいでしょう。自分なりの方法で、効率よく時間を使えるようにしていきましょう。とにかく集中した時間を作り出していくことが大事なのです。
また練習の中には、声を出さない練習もある、ということも知る必要があると思います。準備の段階での、ストレッチや呼吸法、メニュ作り、体調・心境管理、そして歌であれば歌詞、台本であればセリフを、内容的に深めておくことも非常に大事な練習です。(♭∞)