A.踊りのバレエが、すべての踊りの基礎と言われているように、やはり、私も、クラシックの発声は、すべての歌の原点だと思います。声楽を学んでおけば、その後、どのような方向に進もうとも、必ず役に立つことがあると思います。
それも私が考えるには、腹式呼吸と鼻の響きは、どのジャンルにおいても必要なことではないかと思うのです。どの歌にとっても、ベルカント唱法は基本なのではないでしょうか。こと、ジャズなどになると、ミックスヴォイスと言われる唱法がありますが、それも、気管をうまく響かせることで歌えるのではなでしょうか。鼻を響かせることを覚えれば、どんなに低い音も、きちんと聴こえるはずです。また、ポップスのように、いくらマイクがあるといっても、支えがなくては、人の心をうつ歌は歌えません。支えとは、横隔膜にとても関係していると思いますが、感動する歌というのは、横隔膜を使って歌えると、うわべだけでなく真実の気持ちを表現できるのだと思います。クラシック、とくに、ベルカント唱法は、横隔膜を使って歌うものですから、どんなジャンルにおいても必ず、役に立つはずです。(♯Ω)