発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3910.声のポジションとしぜんさについて教えてください。

A.高音で高いひびきを保持しようと思い、口の後ろ上を意識して高音を出したら、ひびきをもってくんじゃない、と矛盾したようなことをいわれることがあると思います。それは、声は常にもっとも深いところで発声する必要があると言うことです。そのときは声を掘ることかなと思ったがそうではなくて、しぜんに喋るように歌うと、もっとも深い位置で、深い色の高いひびきを得ることが出来ます。ようするに、何もしないということです。高いところのひびきも深いところでの発声もなんてことはない、喋るようなしぜんな位置でということが重要です。ちなみに、イタリア人にとっては歌の勉強とはテクニックをつけるというよりはしぜんな声に戻すといったほうが正しいのでしょう。イタリアでは、「話すように歌え」「発音をしっかりできるようになって完璧にこなせれば、発声の80パーセントはクリア」といわれますが、日本人はやはりイタリア人よりもしぜんな声を見つける努力に時間がかかるように思います。めげずに、しっかりとした目標を掲げて日々がんばりましょう!(♭∀