発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4166.よい発声、歌唱のときに感じる体感やイメージについて(筋感覚とか)教えてください。(4)

A.よい発声の時は、とても楽に声が出ている感じがします。余分なところに力が入っていないので、そのように感じると思います。歌唱においては、とくに本番の時は、曲に集中していることが多いので、お客様のとの対話ができ、体だけでなく、精神的にも満ちたりた感じで歌えると思います。この、余分なところに力が入っていない、という感覚は、なかなかわかりずらいと思います。立って歌っている、それだけで、どこにも力が入っていない、ということはありえませんから。ですから、支える、という意味で、しっかりと重心は保つわけですが、みぞおちから上はなるべく、力を入れないようにすると、よい発声で歌えることが多いと思います。呼吸がスムーズにできている状態なので、ブレスも、とてもしやすい感覚があると思います。

特に、オペラなど、演じるものに関しては、自分がその人になっているのか、その役が自分になっているのかわからい感覚がするかもしれません。自分の歌のイメージが頭にうかび、とても集中して歌えると思います。体に一本の軸が、感じられ、上に引っ張られているような感覚にもなるかもしれません。背中を意識して、仙骨から、息が出るような感じで歌うと、そのような感覚になると思います。リラックスを目指して、曲のイメージを大事に歌うとよいと思います。(♯Ω)