発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4163.よい発声、歌唱のときに感じる体感やイメージについて(筋感覚とか)教えてください。(1)

A.良い発声の時は、体の力を全く使っていないような感覚で呼吸器官がオートマティックに機能して、声が外に鋭く飛んでいく感覚があります。これは、パリーグの昨年度ホームラン王の「おかわり君」こと中村剛也選手がテレビの取材で語っていたものですが「脱力しきった感覚」と同じことだと思います。また、中村選手はバッティング練習の時に気をつけることとして、いかにゆっくりと力を抜いてバットを振るか、ということに意識を集中するそうです。

呼吸器官や喉頭懸垂筋など複雑な筋肉群は、意識をして動かそうとするよりも「動かされている感覚」に近くなるほど機能的になるものです。良い発声のときの体は、自発的な感覚よりも多発的に動かされている感覚と感じます。(♭∀