A.「今ここで」学べていると、方法やトレーニングを超えて、「次にどこかで」学べていくのです。異なるトレーナーについても、異なる方法であっても、自分なりに消化し創造し、活かしていくことができるようになります。すると、その人は、さらに自分に必要な人に出会うことができます。私のところや今のトレーナーときちんと学べていたら、おのずと次のステップへいけるのです。
しかし、そこで多くの人は学ぶことの限界へつきあたっていきます。つまり、学んでいくと、より柔軟に、自由に解放されていかなければいけないのに、学んでしまい、というのは、よく学べなかったということですが、(あるいは頭でばかり考え、頭でっかちになってしまい)ネガティブにものをみるようになってしまうのです。
これは、どこでも起きていることです。どの業界でも、どのスクールでも、そういうものでしょう。ただ、一時的にそうなっても脱していけるのか、そこで止まってしまうのかが違うのです。
いくつかの壁があって、大体は、その何段階目かで自らの成長をとめてしまいます。多くのことを、より学ぼうとして、学んだ結果、頭にたくさんのことが入り、後進に対しても知識、理屈は言えるようになり、その結果、自らの成長は、止まります。
止まるということは相対的に後進してしまうのです。場合によっては始めたときよりも悪くなってしまう人もいるのです。まわりに自分よりすぐれている人が多いと防げられるものですが、年とともに大抵は逆になりますから、よほど高い志をもたなければ、知らないうちに、そうなってしまうものなのです。(Ei)