発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q4734.声がこもりやすいのですが、どうしたらよいのでしょうか。(3)(4)

A.前にとばすイメージをまずもつことが大事です。ポジションが低いと、あまり飛ばない声になってしまうかもしれません。息は深くから出しますが、軟口蓋を上げて歌うとよいです。軟口蓋を、あげるには、笑顔が不可欠です。頬骨が上がると、そこに響きますので、声が前に出るようになります。よく、あくびした口がよいとされていますが、それは軟口蓋が上がっているからです。また、上の歯の奥に、歯がもう一本入ったイメージで歌うと、声が前にでます。口の中が広くなっていることが、前のとんだ声になると思います。そして、腹式呼吸は不可欠です。(♯Ω)

A.声がこもりやすい原因の大きな要因としては、舌根や下あごの辺りなどが力んでしまって軟口蓋が下がってしまうことです。軟口蓋が下がってしまうと、鼻腔から上えの響きがなくなり声の響きそのものが制限されてしまうので、暗くてこもりやすい声になります。これを改善する練習方法のひとつは、皆さんもよくご存知のハミングです。最初は、響かせようとか思わずに、まずはリラックスを心がけて!大きな声もいりません。下あごの周りやら、首の後ろ、肩から背中にかけてほぐすように意識しながら、少し長めにハミングします。音の高さは中間ぐらいの音でかまいません。まずは、力を抜くことが大事。そして吐く息の流れが感じられるようになる事がこつです。それができるようになったら、ハミングからマ行の母音を使って声を出していきましょう。マ行は鼻に必ずかかる発音なので、オートマチックに声の響きが前にいきやすくなります。そして、口腔内の前辺りで発音するミの母音から始めるとよいでしょう。
(♯Δ)