A.フレーズに結びつく声にすることです。
「アーアーア―」 「ラーラーラー」
息の流れを大きくとらえ、フルに均一に活用します。出している声の質や大きさを確認しながら練習してください。自分が一番言いやすいことばで、レガートの練習をしてみましょう。
1.「ガーゲーガー」 2.「ガーゲーギーゴー」 3.「ナーナーナー」 4.「マーマーマー」 5.「リーリーリー」
次に、曲を用意します。
1.バイオリンで弾いたように、曲全体をイメージしてみる(メリハリや変化のつけられる可能性を知る)。
2.自分のもっともよく出る高さ(音高、ピッチ)で、もっとも出やすい音(「あ」や「ら」など)で音符の音の長さだけとって、しつこいくらいにつなげて歌ってみる。
3.音程をつけ、出しやすい母音で歌う(アとかエで)。
レガートとは、2つ以上の音を同じ強さ、同じ共鳴で、なめらかに切れぎれにならずに続けることです。歌うには、このレガートが基本となります。声をぶつけたり、くせで無理やり引っぱったり押しつけたりしないようにしてください。雑に生声でがなってというのはパワフルに歌うこととは違います。のどの状態を悪くし、声という楽器の原理を活かしきれなくしてしまいます。1つのフレーズを、一定の音量で最初の音から最後の音までしっかりと伸ばします。安定させた呼気の上にとれるようにすることです。レガートは呼吸法と同じく、何年もかかるほど、大変な技術ですが、基本中の基本です。(♭)