A.22,3歳を過ぎたら、自分のことは自分で決めればよいでしょう。しかし、それ以下の年齢のヴォーカルは、タバコをやめるようにいっています。できる限り、周りのメンバーにも協力してもらうとよいでしょう。
ヴォーカルというのは、体が資本であり、声帯が商売道具です。一流のスポーツ選手には、タバコを吸いません。それによって体力が落ちるし、息が切れるようになるのを知っているからです。ヴォーカルもステージをもたせるのに相当の体力が必要なはずです。歌い続けるのに、息が切れてはいけません。
音楽を聴く方は幻覚的になるのもよいですが、歌う方は、クールな頭でやらなくてはいけません。ひとつでも自分で回避できることで、不利な条件を持たないことです。
声帯は、若いときほど悪影響を受けます。タバコによって、声帯は乾燥したり腫れたりします。水ぶくれのようなものができ、固まってくるとポリープになることもあるからです。のどが相当、強い人でも、咳やたんがからんだり、のどの一部に痛みがでたりします。タバコが声帯に悪いのは、吸ったことのある人なら実感としてわかるはずです。タバコを吸うと、タールやニコチンが煙となって体の中に入ります。声帯は気道=通りみちにあり、しかも突き出た形になっているために影響を受けるわけです。長い期間、タバコを吸いつづけると、声帯がブヨブヨになって声もかすれたり、出なくなっていきます。これから長く声とつきあっていこうとする人には、タバコ銭ももったいないし、思いきってやめることをお勧めします。
(♭ф)