発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q3256.「声帯を意識する」「声帯を使う」「のど声」の違いについて確認したい。

A.これらの表現は感覚的なものでわかりにくいと思いますが、イメージとして捉えてください。
「声帯を意識する」とはのど仏の下の部分が振るえる感覚でよいと思います。実際には声帯は甲状軟骨の前面(いわゆるのど仏)と水平にありますが、意識としては上記のような意識でよいでしょう。
「声帯を使う」は他に「声帯を鳴らす」という表現で使っていますが、息を使って話し声のようなバリバリとした振動のある声を出すことと思ってください。
「のど声」とはのど仏の上の部分や首周りに力が入り、押している状態です。この声は緊張感しかない単調な声で、動きのない声です。
声帯を使った声というのは、あくまでも作った声ではなく、自分にはザラザラとした雑に聞こえる声だと思ってください。いい声とは自分の声帯を最大限に生かした声であることを忘れないで下さい。