A.日本の歌は、身内のなかで回されてきた宴会芸から生じたものです。今の日本のライブなども同じ線上にあると思います。
ストリートで道行く人の足を止め、そこにいつづけさせ、コールエンドレスポンスで見ず知らずの人と、一体化していくような欧米の歌とは、パワー、インパクトが違ってくるのも当然です。日本人の声や声表現(歌、せりふ)などには、現実での“成り立ち”(ドラマツルギー)の必要性が弱いのです。
ちなみに、私のところには、よくお笑い芸人の方がいらっしゃいます。一人でのスタンダップコメディ中心の欧米と、二人組での漫才中心の日本というのも、何かしら、こういったことに関係があるのではないでしょうか。
(♭ф)