発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.胸を開くとは、どういうことですか。

.体が柔らかい方が、声が出しやすそうだというのは、皆さん何となく想像できるでしょうか。実際に、体がこっていると、なかなか声は出しづらいものです。朝、声が出しづらいのも、体が硬いということも大きく関係しているだろうと思います。

朝はまず、体や喉を温めないと、エンジンがかからない、声が出し難いとよく言われますが、そのために、朝、熱いシャワーを浴びたり、簡単なストレッチをするのは、われわれ声楽家の間では、ごく当たり前のことだったりします。

からだ全体がもちろん柔らかい方がよいのですが、意外に多くの方が硬い部分が、上胸部です。この、鎖骨のあたりが硬いと、喉に力が入れやすくなります。逆に言えば、このたあたりが柔らかく開いていると、とても喉に力が入れにくくなるのです。呼吸的に激しいスポーツをした経験が多ければ、肩で息を吸う機会も多く、このあたりが柔らかく動くのですが、そうでないと、全く動かせない場合もあるかもしれません。

このあたりを、柔らかく広げられるようにすると、喉の力みを指摘される方には、きっとプラスになることでしょう。(♭Ξ)