発声と音声表現のQ&Aブログ

ヴォイストレーニング専門の研究所内外の質問と、トレーナーと専門家のQ&Aブログです。 あくまで回答したトレーナーの見解であり、研究所全体での統一見解ではありません。また、目的やレベル、個人差により、必ずしもあなたにあてはまるとは限りません。参考までにしてください。 カテゴリーから入ってみると便利です。 【rf :他に詳しく答えているのがあるので、それを参考にしてくださいという表記です。】 引き続き、ご質問もお待ちしています。できるだけ順次とりあげていきます。

Q.言葉の意味を強調するには、高く、強くする以外の方法は、どういうものでしょうか。

A.1.低く、弱くする

2.伸ばす

3.速くする

4.間をあける

ここで、一つひとつ確認してみよう。

1.低く、弱く読む

次の言葉を、小さな声で読んでみよう。言葉の意味を強める気持ちを込めて音読する。

1)音もなくすうっと消えたんです

2)教室で自習をしましょう

2.伸ばして読む

言葉の一つひとつの音を長く伸ばそう。言葉の意味を強める気持ちを込めて音読すると、その言葉の意味が強調される。

1)そんなバカな話があるものですか

2)時間はまだたくさんあります

3.速く読む

言葉を早口で読み、言葉の意味を強める気持ちを込めて音読する。

1)わたしの勘がぴったし当たった

2)そんなことあるわけがない

4.間をあけて読む

間をあけて、言葉の意味を強調する方法もある。いろいろな間のあけ方を試してみよう。ここでは、読点()のところで間をあけて読んでみよう。そして、その変化による意味の伝わり方の違いを感じよう。

1)私は、あの人が、だいすき、です。

(「だいすき」の上と下で聞をあけて「だいすき」と速く読む)

2)私は、あの人が、だ、い、す、き、です。

(「だいすき」の一つひとつの音をゆっくりと間をあけて読む)

3)私は、あの人が、だーい、すき、です。

(「だいすき」の上と下と中間で聞をあけ、「だーい」と伸ばす)

4)私は、あの人が、だいすき、です。

(「だいすき」の上と下と中間で間をあけ、速く読む)

次に、これらを応用したトレーニングをやってみよう。(Э)