A.ポップスを歌う人によく見られる傾向で、音をレガートにせず、一つ一つマルカートして区切って出される人がいます。まるで、音と音の間に階段が付いているかのような感じです。この出し方は、一つ一つの音を区切って出しているため美しいレガートにはなっていません。日本語に沿わせて発音しようとするとこのような歌い方になってしまうのかもしれません。
しかし、音楽として、この歌い方では、流れるような旋律線を作る事はできないのです。ですからポップスを歌われる人も音を階段のように一つ一つ区別して切り離さずに、むしろ音と音をつなげるようなイメージでレガートで歌っていくことを心がけてみてください。
例えばヴォカリーズでドレミレドと歌うとしたら、ドーレーミーレードや、ドーーーレーーーミーーーレーーードーーーのように母音を引き伸ばした歌い方です。決して、ドーッ、レーッ、ミーッのように音同士が切り離されないようにしてください。声帯でなめらかに音と音をつなげて歌えるようになるのが理想的です。(♯β)